稼ぐこと=ネガティブではありません
「稼ぐ」と聞くと、ダーティーなイメージが広がりませんか?「キツイ」「ツラい」「ヤバい」など、稼ぐこととネガティブワードは、日本の転職市場において一体になっているように感じます。ですが、その情報は全てが正しい訳ではありません。「給与が安く、業務内容もツラい」仕事があることも、また事実だからです。
給与を決定する1つの要因としては、働く市場、つまり業界です。衰退していく市場で、給与が抜きん出て上がっていくことはあまり考えられません。安定して働くことや、労働時間とのバランスを考えれば魅力的かもしれませんが、こと稼ぐことを考えれば目指すべき市場は絞れていきます。
本記事では、2023年現在、営業職で稼げる業界トップ5をご紹介します。
1. IT業界
近年、急速なデジタル化の波は企業にとって、新たなITソリューションの導入を必要としています。この背景から、若手営業職としてIT業界に足を踏み入れることは、大きなチャンスを得る一歩となります。
2. 不動産業界
人々の生活を左右する不動産業界は、安定した需要があります。新築やリフォーム、賃貸、売買など、不動産の営業職は多様で、それぞれに特化した知識を身につけることで高い報酬を期待できます。
3. 医療業界
医療業界は、人々の命と健康を直接的に支える重要な役割を果たす業界です。ここでの営業職は、具体的には医療機器や医薬品の営業、MR(医薬品情報提供者)などが考えられます。
医療機器の営業では、高度な技術を駆使した製品を医療機関へ提供します。これらの製品は、生命維持装置から手術用の高度な器具まで幅広く、製品ごとに専門的な知識が必要となります。また、病院やクリニックといった医療機関との信頼関係を築くために、細やかな対応と綿密なアフターフォローが求められます。
一方、MRは医薬品の情報を医師に提供する役割を担います。これは、新薬の情報提供や疾患の最新知識の共有など、医師がより良い診療を行えるようサポートする仕事です。高度な専門知識とコミュニケーション能力、そして何よりも信頼関係の構築が重要となります。
いずれの営業職も、医療業界特有の専門性と倫理観を持ち、そして医療従事者との強いパートナーシップを築くことが求められます。また、医療業界は技術進歩が著しく、常に最新の知識を追い求める姿勢も必要です。これらの要素が評価され、高い報酬を得られる可能性があります。
4. 金融業界
金融業界と言えば、銀行、証券会社、保険会社、投資ファンドなどが思い浮かびますが、これら全ての業界で営業職は非常に重要な位置を占めています。
銀行の営業職としては、預金や融資、資産運用など、顧客の資産形成をサポートします。証券会社の営業職は、投資信託や株式、債券など多種多様な金融商品を扱い、顧客の投資に関するアドバイスを行います。また、保険会社の営業職は、ライフスタイルやライフステージに応じた保険商品を提案し、顧客のライフプランをサポートします。
これら全てに共通するのは、金融に関する高度な専門知識と、顧客との信頼関係を築くことが求められる点です。金融商品は、顧客の資産や生活、時には将来の夢を直接的に影響するものです。そのため、営業職は、顧客一人ひとりのニーズに真摯に応える姿勢と、正確な情報提供が求められます。
また、金融業界は規制が多く、それらを遵守する法令遵守の精神も求められます。さらに、金融市場は常に変動し、世界経済や政策、金利などに影響を受けます。そのため、日々の経済動向をしっかりと把握し、それを顧客に適切に説明する能力も必要です。
5. コンサルティング業界
コンサルティング業界は、企業が抱えるさまざまな課題を解決するために、戦略の策定や業務改善、IT導入などの専門的なアドバイスを提供する業界です。営業職の役割は、そのコンサルティングサービスを顧客に提供し、新たなビジネスチャンスを創出することにあります。
具体的には、顧客の経営課題を洞察し、その解決策となるコンサルティングサービスを提案します。また、新たなサービスを開発し、それを市場に展開する役割も担います。
コンサルティング業界の営業職には、高度なビジネス知識や市場分析能力、課題解決能力が求められます。顧客の課題を深く理解し、それに対する最適な解決策を提案するためには、顧客業界の知識だけでなく、幅広いビジネスの視点と創造性が必要となります。
また、顧客との長期的な関係を構築し、持続的なビジネスチャンスを創出するためには、信頼関係の構築と、長期的な視点での提案が求められます。
コンサルティング業界の営業職は、顧客のビジネスをより良くするための提案を行い、その結果として高い報酬を得ることが可能です。しかし、それは顧客価値の創出に直結するため、高い責任感と、それを裏打ちするスキルと知識が求められます。
コンサルティング業界で営業職を目指す場合は、ビジネスに対する深い理解と課題解決能力を身につけ、顧客に対して真の価値を提供することが求められます。しかし、それが評価された時に得られる達成感は、他のどの業界でも味わうことのできないものでしょう。
稼げる営業職に共通するのは?
稼げる営業職というと、多くの人が報酬や手当て、プラスアルファのインセンティブを想像するかもしれません。確かにそれらは大切な要素ですが、一方で「高額報酬を得るためには何が必要か」という視点で考えると、以下のような共通する特性やスキルが浮かび上がります。
1. 高度な専門知識
上述したように、各業界の営業職ではそれぞれ特有の専門知識が必要となります。その知識を深め、習得することで、顧客に対して適切な提案やアドバイスを行い、顧客の信頼を得ることができます。
2. 顧客との信頼関係
営業職にとって最も大切なのは、顧客との信頼関係を築くことです。そのためには、顧客のニーズを理解し、適切な提案を行うだけでなく、誠実さや責任感も求められます。
3. 成果へのコミットメント
営業職とは、結果を出すための職種です。目標に対する強いコミットメントと、それを達成するための戦略的な思考が求められます。
4. 課題解決能力
顧客が抱える課題を解決するための提案を行うことが、営業職の主な仕事です。そのため、課題解決のための思考力や提案力が求められます。
これらの共通する特性やスキルは、稼げる営業職に必要不可欠なものです。業界を問わず、これらを身につけ、顧客に対して価値を提供し続けることで、高い報酬を得ることができます。
まとめ
転職を考える際、自分がどの業界で活躍したいか、どんなスキルや知識を持っているのかを考えてみてください。そこから、あなたの未来が広がっていくことでしょう。どの業界もそれぞれ魅力があり、あなたの能力を最大限に引き出す場所が見つかるはずです。転職は新たな自分を発見する絶好のチャンス。その一歩を踏み出し、新たな風を感じてみませんか。